広島市内を観光するとき、広島駅や原爆ドーム前、紙屋町、宮島口などを結ぶ路面電車は便利ですが、初めて利用する人は「Suicaをそのまま使えるのか」「乗るときと降りるときのどちらでタッチするのか」「東京の電車と同じ感覚で乗ってよいのか」と迷いやすいものです。
広島の路面電車は一般に広島市電や広電と呼ばれていますが、駅の改札を通って乗る一般的な鉄道とは異なり、道路上の電停から乗車して車内の読取部で運賃を処理するため、利用前に基本的な流れを把握しておくと落ち着いて行動できます。
特に注意したいのが、2026年7月1日からSuicaを含む交通系ICカードの利用方法が変更され、従来の降車時だけのタッチではなく、乗車時と降車時の両方でMOBIRY DAYSリーダーにタッチする方式になった点です。
ここでは2026年7月時点の広島電鉄の公式案内を基準として、Suicaで乗る手順、利用できる扉、現在の運賃、チャージ不足時の対応、子どもや複数人で乗る場合の注意点、乗り換え制度、観光地へ向かう系統の見分け方まで、現地で迷いやすいポイントを具体的に整理します。
広島市電でSuicaを使う乗り方

結論からいうと、広島電鉄の路面電車ではカード型Suicaだけでなく、モバイルSuicaを設定した対応スマートフォンやApple Watchも利用できます。
現在の基本手順は、乗車するときに車内のMOBIRY DAYSリーダーへタッチし、目的の電停で降りるときに同じSuicaをもう一度タッチするという流れです。
以前の情報では降車時に簡易型ICOCA端末へ一度だけタッチすると案内されている場合がありますが、その方法は2026年6月30日までのものであり、現在は乗車時と降車時の二回タッチが必要です。
Suicaはそのまま使える
JR東日本のエリアで発行されたSuicaであっても、広島電鉄の路面電車に乗るためにICOCAや広島独自のカードへ買い替える必要はなく、十分なチャージ残高があれば普段使用しているカードをそのまま運賃の支払いに利用できます。
広島電鉄では全国相互利用に対応する複数の交通系ICカードを取り扱っており、Suicaは正式な対応ブランドの一つとして案内されているため、東京や仙台などから訪れる旅行者でも現地で新しいICカードを用意する必要はありません。
ただし、Suicaに付いている定期券の定期区間は広島電鉄では有効にならず、広電を利用した分はSuicaのチャージ残高から普通運賃として支払われるため、定期券を持っている人も残高を確認しておくことが大切です。
交通系ICカードの利用方法や対応ブランドは変更される可能性があるため、旅行日が先の場合は、出発前に広島電鉄による交通系ICカードの公式案内を確認すると確実です。
乗車時は読取部へタッチする
電車が電停に到着して扉が開いたら、車内の扉付近に設置されている縦型のMOBIRY DAYSリーダーを探し、画面付近にある交通系ICカードの読取部へSuicaをしっかりタッチします。
財布やカードケースに入れたままでも反応する場合はありますが、ほかの交通系ICカードや電子マネーカードが重なっていると読み取りエラーや意図しないカードの反応につながるため、Suicaだけを取り出してかざす方法が安心です。
タッチした瞬間にカードを離すのではなく、音や画面表示で乗車処理が完了したことを確認してから車内へ進むと、降車時に乗車記録が見つからないといったトラブルを防げます。
2026年7月1日以降はSuica利用者が整理券を取る必要はないため、乗車時に整理券機が見えても紙を取らず、MOBIRY DAYSリーダーへのタッチを優先してください。
降車時も同じSuicaを使う
目的の電停が近づいたら車内の降車ボタンを押し、停車して扉が開いた後に、乗車時に使用したものと同じSuicaをMOBIRY DAYSリーダーのICカード読取部へタッチします。
降車時は処理終了を知らせる音声や表示が出るまでカードを読取部から離さず、広島電鉄が案内している「ありがとうございました」という合図を確認してから降りると、運賃の未処理を避けられます。
乗車時にカード型Suicaを使い、降車時にモバイルSuicaを使うような別カードへの変更はできないため、バッグの中でカードを見失わないように乗車後も取り出しやすい場所へ保管しておくとスムーズです。
タッチが反応しない場合やエラー音が鳴った場合は、何度も連続してかざすのではなく、近くの乗務員へ状況を伝えて案内を受けると二重処理や降車の遅れを防げます。
乗降の流れを覚えておく
広島市電をSuicaで利用する手順は複雑ではありませんが、乗車時のタッチを忘れると降車時に通常どおり処理できない可能性があるため、電車が来る前にカードを用意して一連の流れを頭に入れておくことが重要です。
車内が混雑していると読取部の前で立ち止まりにくいため、電停で待っている間に残高を確認し、スマートフォンを使用する場合は必要に応じてロックを解除しておくと後ろの利用者を待たせずに済みます。
- 電停で行き先と系統番号を確認する
- 乗車前にSuicaを取り出す
- 乗車時に読取部へタッチする
- 目的地の前で降車ボタンを押す
- 降車時に同じSuicaを再度タッチする
- 処理完了の合図を確認して降りる
東京の鉄道改札のように電停側で処理するのではなく、基本的には車内で乗車と降車の記録を行うと覚えておけば、初めての利用でも戸惑いにくくなります。
利用できる扉を確認する
広島電鉄には一両で運行する車両と複数の車体が連結された車両があり、扉の数や車内設備の配置が異なるため、乗る場所を一律に決めつけず、電停や車両に表示されている乗車案内を確認する必要があります。
2026年7月1日からは交通系ICカード利用者の乗降方法がMOBIRY DAYSに統一され、Suicaで大人一人分を支払う場合は、原則として車内の読取部を利用してすべての扉から降車できるようになりました。
一方で、小児運賃、障害者割引、介護者割引、複数人分の精算など、乗務員による操作が必要な場合は、どの扉からでも自由に降りるのではなく、降車前に乗務員へ申し出て指定された場所で処理する必要があります。
臨時運行や車両の設備状況によって案内が異なる可能性もあるため、扉付近の表示や車内放送が通常の方法と違う場合は、その場の案内を優先してください。
普通運賃は全線均一になる
広島電鉄の路面電車は2025年2月1日から市内線と宮島線を含む電車全線で普通運賃が均一となり、Suicaで大人一人が普通に乗車する場合は、乗車距離にかかわらず原則として一乗車240円が差し引かれます。
広島駅から近距離の八丁堀へ向かう場合も、広島駅から広電宮島口まで長い区間を乗る場合もSuicaで支払う普通運賃は同額なので、旅行者が細かな運賃表を見ながら金額を計算する必要はありません。
| 利用区分 | 普通運賃 | Suica利用時の注意 |
|---|---|---|
| 大人 | 240円 | 残高から引き去り |
| 小児 | 120円 | タッチ前に申告 |
| 大人一人の通常利用 | 240円 | 乗車時と降車時にタッチ |
| 複数人の利用 | 人数分 | 乗務員へ申告 |
小児用Suicaを使用しても小児運賃が自動適用されない点が一般的な鉄道と異なるため、子どもが利用するときは降車時にタッチする前に乗務員へ申し出る必要があります。
現在の運賃や改定内容は広島電鉄の電車運賃案内で確認できるため、旅行日まで期間がある場合は最新情報を確かめてください。
全国の主要ICカードに対応する
広島電鉄で利用できる交通系ICカードはSuicaだけではなく、ICOCA、Kitaca、PASMO、manaca、TOICA、はやかけん、nimoca、SUGOCAにも対応しているため、同行者が異なる地域のカードを持っていてもそれぞれ支払いができます。
一方でPiTaPaは利用できないため、関西圏でPiTaPaを中心に使っている人は、ICOCAなど別の対応カード、現金、MOBIRY DAYS、一日乗車券といった代替手段を準備しなければなりません。
| 種類 | 利用可否 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| Suica | 利用可能 | 二回タッチ |
| モバイルSuica | 利用可能 | 端末設定を確認 |
| ICOCA | 利用可能 | 定期券効力は対象外 |
| PASMO | 利用可能 | 残高を事前確認 |
| PiTaPa | 利用不可 | 別の支払い方法が必要 |
| PASPY | サービス終了 | 現在は乗車に使えない |
広島地域で長く使われていたPASPYは2025年3月29日にサービスを終了しているため、過去の旅行で購入したカードを持っていても、現在の広島電鉄の普通運賃支払いには利用できません。
モバイルSuicaも利用できる
スマートフォンやApple Watchに設定したモバイルSuicaもカード型Suicaと同様に利用でき、乗車時と降車時に端末をMOBIRY DAYSリーダーのICカード読取部へ近づけて処理します。
iPhoneやApple Watchではエクスプレスカードを設定していても正常に反応しない場合があるため、エラーになったときは端末のロックを解除し、Walletアプリで利用するSuicaを画面に表示してから再度タッチする方法が案内されています。
Android端末にモバイルSuicaとモバイルWAONの両方を登録している場合は、機種や設定によって意図していない電子マネーから運賃が引き去られる可能性があるため、乗車前にメインカードやアプリの状態を確認しておくと安心です。
スマートフォンの充電切れや故障が起きるとタッチできないため、長時間の観光ではモバイルバッテリーを携帯し、万一に備えて現金や別の交通系ICカードも用意しておくと移動を続けやすくなります。
乗る前に確認したい支払いルール

Suicaが利用できることだけを知っていても、残高不足や複数人精算のルールを理解していなければ、降車時に処理が止まって後ろの利用者を待たせる可能性があります。
広島電鉄では車内でSuicaへチャージできず、不足額だけを現金で足す併用払いもできないため、乗車前の準備が一般的な駅の自動改札以上に重要です。
特に家族旅行やグループ旅行では、大人一人で利用する場合と手順が変わることがあるため、誰がどのカードで支払うかを乗車前に決めておきましょう。
チャージは乗車前に済ませる
広島電鉄の電車内ではSuicaを含む交通系ICカードへ現金でチャージできないため、残高が少ない場合は路面電車へ乗る前に、JRの駅やコンビニエンスストアなどの対応場所で入金しておく必要があります。
残高確認は対応する券売機、コンビニのレジ、モバイルSuicaアプリなどで行えるため、広島駅へ到着した時点で確認し、観光中に予定している乗車回数を考えて余裕のある金額を入れておくと安心です。
- JR西日本の対応券売機
- 交通系ICカード対応のコンビニ
- イオンなどの対応店舗
- モバイルSuicaアプリ
- 対応するチャージ機
市内観光で何度も利用する場合は一乗車240円を基準に必要額を見積もり、帰りのJRや空港までの移動に使う分も含めて残高を確保しておくと、途中でチャージ場所を探す手間を減らせます。
残高不足は全額を別方法で払う
降車時にSuicaの残高が運賃に満たない場合、カードに残っている金額だけを使い、不足分を現金で支払う方法は利用できず、運賃全額を現金または別の対応ICカードなどで支払います。
例えば残高が100円しかない状態で大人運賃240円を支払う場合、Suicaから100円を引いて残り140円を現金で足すのではなく、Suicaからは引き去らず、240円全額を別の方法で精算する仕組みです。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 残高が240円以上 | Suicaで通常精算 |
| 残高が240円未満 | 全額を別方法で精算 |
| 車内でチャージしたい | チャージ不可 |
| 不足分だけ現金で払いたい | 併用不可 |
| 別の対応ICカードがある | 全額をそのカードで精算 |
残高不足が判明したときは勝手に何度もタッチせず、乗務員へ残高が足りないことを伝え、案内された方法で全額を支払うと処理が複雑になりません。
子どもや複数人は先に申告する
小児用SuicaやこどもICOCAを利用する場合でも、広島電鉄では小児運賃が自動的に適用されないため、降車時にカードをタッチする前に乗務員へ子どもであることを申し出る必要があります。
小児運賃の対象となる子どもは原則として大人運賃の半額ですが、年齢区分や幼児の同伴条件があるため、家族構成によって扱いが分からない場合は乗車時または降車前に乗務員へ確認してください。
一枚のSuicaで複数人分をまとめて支払いたい場合も自動処理はできないため、全員が自由な扉から降りるのではなく、タッチ前に人数と大人、小児の内訳を乗務員へ伝えて操作してもらいます。
障害者割引や介護者割引を利用する場合も自動的に割引額が引き去られるわけではないため、必要な証明書類を準備し、カードをタッチする前に申し出ることが重要です。
乗り換えと再乗車の仕組み

広島電鉄では目的地までの直通系統がない場合でも、指定された電停で乗り換えることにより、一定の条件のもとで一乗車分として扱われる乗換制度があります。
さらに2026年7月1日以降は、Suicaでも市内線再乗車サービスが利用できるようになり、条件を満たせば同じ電停から再び乗った際に追加の引き去りが発生しません。
ただし、どこで降りても自由に乗り直せる制度ではないため、対象となる方向や時間、乗り換え電停を理解して利用する必要があります。
指定電停では乗換券が不要になる
乗車した電停から目的地まで直通電車がない場合は、広島電鉄が指定する乗換電停で別の系統へ乗り換えることで、最初から目的地まで通して乗った場合と同じ運賃で移動できることがあります。
Suicaを利用する場合は、乗り換える電停でいったん降車時のタッチを行い、次の電車へ乗る際に再び乗車時のタッチを行いますが、2026年7月1日以降は従来のような紙の乗換券を受け取る必要はありません。
- 指定された乗換電停を利用する
- 認められた乗換経路を選ぶ
- 降車時に必ずタッチする
- 次の電車でも乗車時にタッチする
- 不明な場合は乗務員へ確認する
自分の判断で途中下車して買い物をしたり、目的地と反対方向の電車へ乗り直したりすると乗換制度の対象外になる可能性があるため、単純な観光途中下車とは区別して考えてください。
同じ電停からの再乗車には条件がある
市内線再乗車サービスは、市内線の電停でいったん降車した後、60分以内に降車した場所と同じ電停から、後戻りにならない方向の電車へ再乗車する場合に追加の引き去りなしで利用できる仕組みです。
例えば移動方向を保ったまま短時間の用事を済ませて先へ進むケースでは利用できる可能性がありますが、観光を終えて元の場所へ戻るような反対方向の乗車は対象になりません。
| 条件 | 扱い |
|---|---|
| 降車後60分以内 | 対象条件の一つ |
| 同じ電停から再乗車 | 必要 |
| 後戻りしない方向 | 必要 |
| 別の電停から再乗車 | 原則対象外 |
| 60分を超えて再乗車 | 新たな運賃 |
条件を満たしているつもりでもカード処理の状況や経路によって判断が必要になることがあるため、利用方法に不安があれば降車前に乗務員へ目的地と再乗車予定を伝えて確認するのが安全です。
乗り間違えたら早めに相談する
広島市内では紙屋町東と紙屋町西、広島港方面と江波方面、広電宮島口方面など複数の行き先が同じ区間を走るため、系統番号だけを見ずに行き先表示まで確認しないと途中から目的地と異なる方向へ進むことがあります。
乗り間違いに気付いた場合は、慌てて任意の電停で降りて反対方向へ戻る前に、乗務員へ目的地を伝えて適切な乗換場所や精算方法を尋ねると、不要な運賃や大きな時間のロスを抑えられます。
Suicaのタッチ記録は乗車と降車の組み合わせで処理されるため、誤乗車したからといって降車時のタッチを省略すると、次回利用時に正常に処理できない可能性があります。
間違った電車でも降りる際は通常どおり乗務員の案内に従って精算し、次の電車へ乗るときに改めてタッチすることを基本としてください。
観光地へ向かう系統の選び方

Suicaの使い方を覚えても、目的地へ向かう電車を選べなければ移動に時間がかかるため、広島駅や主要電停では系統番号と行き先の両方を見ることが大切です。
2025年の駅前大橋ルート開業や2026年の循環線開業などにより、古い路線図や旅行記事とは経路や乗り場が変わっている場合があります。
乗車当日は電停の案内表示を優先し、必要に応じて広島電鉄の最新路線図や時刻検索を利用してください。
原爆ドーム前は行き先まで見る
広島駅から原爆ドーム前へ向かう場合は、紙屋町方面を通る2号線や6号線などが候補になりますが、運行時間帯やダイヤによって利用できる便が異なるため、原爆ドーム前に停車することを表示や路線図で確認します。
広島駅では複数の系統が発着し、1号線や5号線など原爆ドーム前を通らない電車もあるため、単に広島市中心部方面という印象だけで乗らないことが重要です。
- 系統番号を確認する
- 原爆ドーム前の停車を確認する
- 紙屋町方面の表示を見る
- 快速便は通過電停を確認する
- 広島駅の現地案内を優先する
原爆ドーム前で降りる際は車内表示や放送を確認して早めに降車ボタンを押し、扉が開いたらSuicaを読取部へタッチしてから安全に電停へ降りてください。
宮島口へは2号線が分かりやすい
広島駅や紙屋町周辺から宮島へ向かう場合は、広電宮島口行きの2号線を利用すると、市内線から宮島線へ直通して広電宮島口まで移動できるため、乗り換えを減らしたい旅行者に分かりやすい方法です。
広電宮島口へ到着した後は宮島航路へ乗り継ぎますが、Suicaで支払った路面電車の運賃に船の運賃や宮島訪問税が自動的に含まれるわけではないため、船は別途利用手続きが必要です。
| 区間 | 主な方法 | 支払い |
|---|---|---|
| 広島駅から広電宮島口 | 2号線 | Suicaで240円 |
| 市中心部から広電宮島口 | 2号線へ乗車 | Suicaで240円 |
| 宮島口から宮島 | 船へ乗り換え | 船の運賃を別途支払い |
| 電車と船を一日利用 | 乗車乗船券も候補 | 券種の条件を確認 |
普通運賃が全線均一になったため、Suicaなら広島駅から広電宮島口まで乗り通しても大人240円ですが、所要時間は道路状況や運行状況の影響を受けるため、船や新幹線の予定がある日は余裕を持って出発してください。
広島港や循環線は経由を確かめる
広島駅から広島港へ向かう電車には紙屋町方面を通る1号線と比治山下方面を通る5号線があり、同じ目的地でも経由地と所要時間が異なるため、途中で立ち寄る場所に合わせて選ぶ必要があります。
八丁堀や紙屋町、平和記念公園周辺へ寄りたい場合と、比治山公園や広島市現代美術館周辺へ向かいたい場合では適した系統が変わるため、目的地の最寄り電停を先に調べておくと効率的です。
2026年3月に開業した循環線は比治山エリアと市内中心部を結びますが、外回りと内回りでは進行方向が異なるため、Lの表示だけでなく次に停車する電停も確認してください。
臨時ダイヤやイベント開催日には運行間隔や乗り場が変更される可能性があるため、広島駅や紙屋町などの主要電停では案内係や電光表示を活用することが確実です。
Suica以外の支払い方法との選び方

広島で数回だけ路面電車に乗るならSuicaは手軽ですが、一日に何度も乗り降りする人や、宮島航路まで利用する人には一日乗車券や一日乗車乗船券が有利になる場合があります。
広島電鉄独自のMOBIRY DAYSには定率割引や宮島線向けの運賃制度がありますが、利用開始の準備が必要になるため、旅行日数や乗車回数によって向き不向きが分かれます。
慣れている決済方法だけで決めるのではなく、予定している移動回数、観光ルート、割引の有無、スマートフォンの利用環境を比較すると選びやすくなります。
Suicaは短期旅行に向いている
Suicaは新しいアプリへの登録や専用カードの購入が不要で、残高があれば到着後すぐに利用できるため、広島で路面電車へ一回から数回だけ乗る短期旅行者に特に向いています。
JRやコンビニでも同じ残高を使えるため、交通費として入れた金額が余っても広島以外の対応エリアで使いやすく、旅行終了後に専用カードの残高処理を考えなくてよいことも利点です。
- すでにSuicaを持っている人
- 路面電車の利用が数回の人
- 登録手続きを減らしたい人
- JRでも同じカードを使いたい人
- 移動予定が変わりやすい人
一方で、SuicaにはMOBIRY DAYSの定率割引や一日乗車券の乗り放題が適用されないため、多数の電停で乗り降りする日は便利さだけで選ぶと総額が高くなる可能性があります。
利用回数で支払い方法を比較する
大人普通運賃は一乗車240円なので、単純計算では二回乗車で480円、三回で720円、四回で960円となり、電車一日乗車券の大人700円と比べると三回前後が判断の目安になります。
ただし、市内線再乗車サービスや乗換制度を使える移動では一回分として処理される場合があり、一日乗車券には購入場所や利用開始手続きがあるため、金額だけでなく予定する行動に合わせて選ぶことが重要です。
| 支払い方法 | 主な特徴 | 向いている利用 |
|---|---|---|
| Suica | 一乗車ごとに支払い | 少ない回数の移動 |
| MOBIRY DAYS | 対象割引あり | 継続利用や割引重視 |
| 電車一日乗車券 | 広電電車全線が乗り放題 | 一日に何度も乗車 |
| 一日乗車乗船券 | 電車と宮島松大汽船が対象 | 宮島観光を含む周遊 |
| 現金 | カード不要 | ICカードを持たない人 |
観光ルートが確定している場合は、一日の乗車予定を数えてSuicaの合計額と各種乗車券の価格を比べ、予定変更が多そうなら柔軟に使えるSuicaを選ぶと判断しやすくなります。
一日券は三回以上の乗車で検討する
広電電車全線で利用できる電車一日乗車券は大人700円、小児350円で販売されているため、大人が通常運賃で三回乗れば720円となり、単純な金額比較では三回以上乗る予定の日に候補となります。
広電電車全線と宮島松大汽船を利用できる一日乗車乗船券は、大人1,000円、小児550円で、宮島訪問税を含む価格として案内されているため、市内観光と宮島観光を同じ日に組み合わせる人に便利です。
一日券は降車時に券面を乗務員へ提示する方式などSuicaとは利用手順が異なり、券種によって紙券とデジタル券の有効時間や使い方が違う可能性があるため、購入時に説明を確認してください。
現在の価格、販売場所、適用範囲は広島電鉄の一日乗車券公式ページで確認し、宮島へ行く場合は利用する船会社も対象になっているか確かめることが大切です。
Suicaを準備して広島市電を快適に利用しよう
広島市電ではSuicaを利用できますが、2026年7月1日から手順が変わり、現在は乗車時と降車時の両方でMOBIRY DAYSリーダーへタッチする必要があるため、降りるときだけタッチする古い案内と間違えないようにしてください。
大人一人の普通利用なら市内線と宮島線を含む電車全線で一乗車240円となり、モバイルSuicaも使用できますが、小児運賃、複数人精算、各種割引を利用するときはカードをタッチする前に乗務員への申し出が必要です。
車内ではSuicaへチャージできず、残高不足時にカード残高と現金を組み合わせることもできないため、乗車前にJRの駅やコンビニなどで残高を確認し、少なくとも予定する乗車回数分を入金しておくと安心です。
短時間の観光で数回だけ乗るなら普段のSuicaが手軽ですが、一日に三回以上乗る場合や宮島航路まで利用する場合は、一日乗車券や一日乗車乗船券も比較し、目的地では系統番号だけでなく行き先、経由地、最新の電停案内を確認して移動しましょう。


